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結局縁がなかったのかなあ~売店の女の子への片思い

その子の名前は「かよちゃん」 いつもちょっと気取った感じでツンデレ風の女の子。ホテルの売店で働いていました。私は同じホテルのフロント係り、売店にかわいい子がいるなあ、とは思っていたのですが、セクションが違うし場所も遠かったので特に知り合いになるきっかけもありませんでした。

ところがある日、私が仕事明けで友達3人とホテルのビアガーデンで飲んでいると、その売店の女の子が友達数人と入ってきて隣のテーブルに座ったのです。
チャンス到来、私は友達の中で一番見てくれのいいやつに声を掛けてくれるよう頼みました。

その後私は休憩時間に頻繁に売店に通っては彼女に冗談を言ったり、彼女の好きな歌をCDRにダビングしてプレゼントしたりと、なんとか彼女の気を引こうと必死です。

その日頃の努力のおかげで、なんとかグループ同士で飲みに行くことくらいは成功しましたが、冗談を言って、さわいでそれでおしまい。なかなか私の気持ちを彼女に伝えられません。

そんな感じで時間だけが流れて、私は毎日悶々とした日々を過ごしていました。

そんなある日私は総務部の部長に呼ばれてこう告げられたのです。「急な話で悪いんだけど、静岡のホテルでフロントに欠員が出て、しばらくの間行って欲しいだけど」
転勤命令です。(静岡・・・) 九州とは遠く離れた町です。私の中から彼女のことなどふっとんでしまい、新しい仕事場や生活の事で頭がいっぱいでした。

それから私は九州に戻されるまで、2年ほど静岡で暮らしました。九州に戻る新幹線の中やっと「かよちゃん」の事を思い出して、こんどこそ告白しようと心に決めていたのですが・・・。

「彼女あなたのことを真剣に考えていたのよ」 当時一緒に遊んでいた彼女の友達が私に言いました。彼女は私がいない間にお見合いをして結婚、すでに退社していたのです。

現在私は55歳、あの頃の片思いを時々懐かしく思い出します。結局縁がなかったんですね。